母乳分泌のしくみ①乳汁生成Ⅰ期

アメブロで続けていたブログを、皆様にずっと見てもらえるようにホームページと一体化することにしました(^^♪

初回は母乳分泌の仕組み①について(①となってるからには②があるはず(笑))

みなさん、出産して入院中、乳房がパンパンに張って辛かった記憶はないですか?

産後1~3か月もすると、今度は張りを感じなくなって、自分で絞ってみても全然でなくて不安になったことはないでしょうか?

これらはすべて乳汁生成の仕組みによる自然な経過といえます。

乳汁の生成は、なんと妊娠中から始まっています。産院で「ケアしといてね~」と言われて乳頭を触ってみたら、なんか透明のべたべたする液体が手についたなんて経験をされた方もおられるのではないでしょうか?

それは、『乳汁生成Ⅰ期』と呼ばれ、いわゆる初乳の元です。

1:乳汁生成Ⅰ期

期間:妊娠16週頃に始まり産後2日目まで

成分:乳糖、蛋白、免疫グロブリンが増加して乳汁産生のための元が集められます

妊娠中は胎盤があるため、分泌されるといってもじわっとにじみ出る程度ですね。

母乳分泌に欠かせないプロラクチン

胎盤が娩出後、乳汁産生に関係するホルモン『プロラクチン』が放出され急上昇します。が、その後半分まで低下し、赤ちゃんの吸う刺激(吸啜きゅうてつ)により再び上昇します。

この『プロラクチン』は、乳汁分泌の開始と維持にとっても大切なんです(^^)/ 

つらいけど効果てきめん!! 夜間の頻回授乳

このホルモンをたくさんだすために、入院中の頻回授乳(乳頭に刺激をたくさん与えるため)と夜行性な赤ちゃんのリズムに合わせた授乳(夜間にホルモンは分泌されます)を進める理由となっています。

1ヶ月までは赤ちゃんのペースで

夜にしっかり眠れない日が続くと疲れが取れませんよね。妊娠後期に細切れ睡眠になった方もおられるかもしれません。それは、産後の赤ちゃんのペースに合わせた練習が始まっているとも言われたりします。産後1ヶ月は、赤ちゃんのリズムに合わせて、ちょこちょこ眠って体力を温存しましょう。

この時期は、まだ乳房の張りも感じず、分泌される母乳も少量です。必要ならミルクを捕捉しながら頻回授乳にトライしてみましょう。

次は、母乳分泌のしくみ②乳汁生成Ⅱ期へ続きます。