急に母乳を嫌がるようになる!?母乳拒否

最近立て続けにご相談を受けた母乳拒否。

哺乳瓶をある日嫌がるというのは母乳のみで過ごされている方はよく経験されているかもしれませんが、母乳拒否はその逆!

今まで母乳のみで過ごせていたのに、ある日突然赤ちゃんが母乳を泣いて嫌がるようなしぐさを見せ、まったく飲んでくれなくなることもあります(T_T)

赤ちゃんの脱水も心配だし、ママのおっぱいの張りも心配だし、急な出来事に困惑してしまいますよね。

授乳はいつでも試行錯誤の連続!

普段通りの授乳姿勢に入ろうとするやいなや、全力でのけぞって拒否する姿を目にすると、ママはビックリして赤ちゃんのことが心配でなりません。まずは落ち着いて、嫌がるようになった原因は何か考えてみましょう。

最近乳房の違和感はありませんでしたか? ママの体調はいかがでしょうか?

飲んでる時の赤ちゃんの様子に変化はなかったですか?噛んだり引っ張ったりしていませんでしたか?

さらにミルクと母乳の割合はどうだったでしょうか?授乳のリズムに変化はありましたか?

直母で再びできるように様々な方法を試しますが、月齢によって対処法が異なります。

月齢の浅い赤ちゃん

まずは、赤ちゃんがご機嫌のいい時、少し眠そうな時に、そっと乳房に近づけて吸ってくれることを期待します。もし、直母をトライしても嫌がる場合は、搾乳をしたり、一時的にミルクの力を借りてみましょう。搾乳を哺乳瓶で少しあげながら、赤ちゃんが落ち着いてきた時にそっと乳房に切り替え作戦を根気よく続けてみます。乳頭混乱を起こしているのであれば、また吸えるようになります。それまでは、焦らず、落ち込まず、赤ちゃんの意欲とペースに合わせて対応しましょう。

ある程度月齢が進んできたけど離乳食はまだの赤ちゃん

この月齢になると意思を表出するようになってきますよね。飲んでほしいと思っても、かたくなに吸ってはくれません。やはり直母を目指すのであれば、眠い時やご機嫌のいい時に抱っこの延長のような抱き方から自然に吸ってくれるのを期待します。いつもの横抱きやフットボールにすると泣き出すかもしれませんので、あやすときのような抱っこにするのがポイントです!

離乳食が開始し2回食程度になってきた赤ちゃん

ある程度の栄養は離乳食から取れるようになってきます。この月齢までおっぱいのみで過ごされた場合、哺乳瓶を嫌がる赤ちゃんも多くみられます。直母も哺乳瓶も嫌となると困ってしまいますが、水分については、スパウドやストロー、コップといった別のものから水分をとれるように試してみましょう。

嫌がる理由は様々で、ご相談頂いた時聞き取りをさせていただきながら、一緒に原因を考えて、あの手この手でおっぱいが吸えるように手を尽くします。しばらくしたら何事もなかったかのようにまた直接吸ってくれるようになることもありますが、そのまま卒乳を迎えることもあります。

思い通りにならないのが育児なのかも

急に母乳を嫌がるようになった赤ちゃん。別の方法で水分や栄養が取れ、おしっこや便がしっかり出ていて、ご機嫌に過ごしていて、赤ちゃんが元気ならいいかと自分に言い聞かせたりしながらも、ママは自分の気持ちと向かい合わなければなりませんよね。ほんとに思い通りにならないのが育児です。

困ってしまった時は自分だけで悩まず、近くの助産院にご相談ください。色々お話をする内に、原因や対処法が見つかったり、ママ自身の気持ちを整理できるかもしれません。赤ちゃんの経過を見守りながら、母児にとって最善の方法を一緒に考えましょう!