パパだって辛い!パタニティブルー

主に産後、ママの精神面の変調をきたすマタニティ―ブルーズや産後うつは、よく耳にするようになりました。そんなママたちをフォローするため産後健診や赤ちゃん訪問、産後ケア施設などさまざまな子育て支援事業が市区町村で取り入れられています。でも、妊娠中や産後に気持ちがしんどくなるのはママだけではないんです。

パタニティブルー=男性版マタニティブルー

パタニティブルーとは、マタニティブルーの男性版のようなものになります。

お子さんが産まれて、ママはもちろん授乳や育児に大変なんですが、それを見て支えようとしているパパも大きなストレスを抱えてしまうことがあります。慣れない育児や、子どもを育てていく不安とプレッシャー、生活スタイルの変化、そして赤ちゃんの泣きへの対応など、原因は様々。ママと違っておっぱいという武器がないパパはひたすら抱っこしてゆらゆら。腰も肩も手も痛くなるし、どうしたらいいのか戸惑ってしまいますよね(>_<)

パタニティブルーの症状

パタニティブルーは、マタニティ―ブルーと同じで気持ちが落ち込むなどの抑うつ症状や、常にイライラしている、怒りっぽくなる、子どもへの関心が薄れるといった症状がみられます。男性の場合、育児を頑張っている妻を見ているとそんな気持ちになっていることもなかなか切り出せなかったり、妻が子どもにかかりきりになっているのも見ていると、自分だけひとりぼっちのような感覚を覚えてしまうのかもしれません。女性の場合は、実母や友人、病院スタッフや保健師さんなどに気持ちを話せる機会もありますが、男性の場合は、そんな気持ちを抱いていることを周り話したりするのは少しハードルが高いように感じます。

お互いに素直な気持ちを話してみよう

楽しみ待ち望んだ赤ちゃんとの生活も、いざ始まってみると想像通りにいかないことばかりですよね。お互いにストレスをため、相手に不満を抱えて過ごすより素直な気持ちを伝えあい、二人で協力して今のこの時期をどうやって乗り越えるか作戦をたてましょう。

大変なこの時期は、向き合うというよりは同じ方向を見て進んでいく方がしっくりくるかもしれません。もう少し大きくなったら家族でしたいこととか、将来的なこととか楽しみにできる話題を話せると少し気持ちも上向きになれるのでないでしょうか。

気分転換を上手に取り入れよう

家にこもる時間が長いと、閉塞感を感じてどうしても気持ちがふさぎがちになります。別の部屋で過ごしたとしても家の中だと泣き声が聞こえると気になってしまうので、いっそ外出して子どもの気配がしないほうが気分転換が図れるかもしれません。友達と話をしたり、趣味を再開したり、自分のためだけの時間を持つことで疲れた心も癒すことができます。そして、パパが落ち着いたら、その時間を作ってくれているママにも、同じように自分だけの時間をあげてくださいね。

育児に一緒に取り組むことで改善することも

慣れない育児や環境の変化で起こるパタニティブルーですが、積極的に育児について情報収集をする、育児に取り組むことで症状が改善することがあります。慣れないことには誰しも不安がつきものです。その不安を解消するには、自ら育児というものを知ることが一番なのかもしれません。また同じように育児をしているパパがしているブログやホームページをみることで、共感し心に余裕ができるかもしれません。

パパもママも楽しい育児を!!

大変に感じる自分を責めないでくださいね。新しい家族の形に慣れるための準備期間です。感謝の気持ちをしっかりと伝えあって、今のこの時期を一緒に乗り越えていってほしいと思います。

そして完璧な育児、親なんて求める必要ありません。上手に手を抜けるところは手を抜く、それが心の余裕につながります。瞬く間に駆け抜けていく成長著しいこの時期、どうぞ楽しく家族でお過ごしください(^^)/